このたび、園の敷地裏で「ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)」という植物を発見しました。
ナガミヒナゲシはヨーロッパ原産の外来植物で、春から初夏にかけて鮮やかなオレンジ色の花を咲かせます。見た目はとても可愛らしいのですが、注意が必要な植物でもあります。
■ ナガミヒナゲシの危険性について
- 全体に有毒成分(アルカロイド系)を含んでおり、誤って口に入れると下痢や嘔吐などを引き起こすおそれがあります。
- 皮膚に触れると、かぶれや炎症を起こすこともあります。
- 種子が非常に多く、一株から数千個もの種が飛び散って周囲にどんどん広がる性質を持っています。
子どもたちはお花の可愛らしさに惹かれてしまうこともあるため、発見後、すぐに駆除作業に取りかかりました。
今回見つかった場所は普段子どもたちが立ち入らないエリアでしたが、念のため、手袋を着用し、種や植物片までしっかり取り除いて清掃しました。
実は当園では、数年前にもアメリカオニアザミ(アメリカ鬼アザミ)という、ものすごく鋭いトゲを持つ外来植物を見つけたことがあります。
そのときは、普通の手袋では太刀打ちできず、職員から「トゲがすごすぎて手に負えない」との声が上がりました。
そこで革手袋を二重に重ねてようやく安全に抜き取った、という経験があります。
こうした経験も活かし、今回も安全第一で慎重に対応しました。
【ビフォー】
ナガミヒナゲシが広がっていた様子

【アフター】
安全確保のため、きれいに除去しました

■ 園周辺で見かけたら…
ナガミヒナゲシは、道路脇や空き地などにもよく見られます。
もし園の近くでナガミヒナゲシらしき植物を見かけた際は、ぜひスタッフまでお知らせください。
早めに対応することで、子どもたちの安全な環境を守ることができます。
これからも園内・周辺の環境点検をこまめに行い、子どもたちが安心して楽しく過ごせる場所づくりに努めてまいります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
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